ゼロクエスト ~第1部 旅立ち
「ディーンたちはこれから故郷へ帰るんでしょ? だったらついでに私も、あなたたちに同行させてはもらえないかしら」

「それならば〜僕もご一緒させてもらいたいです〜。ここまで来たのも何かの縁ですし〜旅は道連れ〜とも言いますし〜」

「…そうだな。行き先は君たちと一緒だしね」

ディーンは私たちの言葉で少し考え込んでいる様子だったが、直ぐにまた甘く包み込むような優しい笑顔に戻った。

そこで私は更に、図々しいお願いをしてみる。

「もう一つついでに、アレックスの妹にも会わせてほしいのだけれど」
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