ゼロクエスト ~第1部 旅立ち
「!? く…っ」
いつの間にかヴォーウルフに正面から喉元を掴まれ、身体ごと宙づりにされていた。
身動きが全く取れず、藻掻く度に尖った鋭い爪が首に食い込んできて痛い。喉も締め付けられ、息もできなかった。
「やっぱり、うまそうだ」
その声に薄目を開けてみると、ヴォーウルフが間近で私を見上げ、ヨダレを垂らしながら舌なめずりをしていた。魚の腐ったような生臭い息も吐き出している。
(だから、マジでキモいんだっつーのっ!)
首を絞められ声の出せない私は、心の中で悲鳴を上げた。
いつの間にかヴォーウルフに正面から喉元を掴まれ、身体ごと宙づりにされていた。
身動きが全く取れず、藻掻く度に尖った鋭い爪が首に食い込んできて痛い。喉も締め付けられ、息もできなかった。
「やっぱり、うまそうだ」
その声に薄目を開けてみると、ヴォーウルフが間近で私を見上げ、ヨダレを垂らしながら舌なめずりをしていた。魚の腐ったような生臭い息も吐き出している。
(だから、マジでキモいんだっつーのっ!)
首を絞められ声の出せない私は、心の中で悲鳴を上げた。