【短】彼女と映画。


チケットを買って、俺と彼女は昼飯を食べに安いイタリア料理店に入る。


「なににする?」


彼女は聞く。


「じゃあパスタ。」


彼女は、俺の答えを聞くと、


「じゃ、あたしも。」


そう言ったので店員にパスタを2つ頼む。


いろいろ話しながらパスタを食べ、店を出た俺達は、まだ時間が余っていたので、映画館の入っているデパートで暇を潰すことにした。


「ねぇ、プリクラ撮ろうよ。」


彼女はゲームセンターに来るとそう言って強引に俺をプリクラ機まで引っ張った。


「…ったく、しょうがねーなー。」


と、言いつつもプリクラは初経験なので内心ワクワクしていたりした。


『笑ってー!!
3、2、1!!』


パシャッ……


…なかなか楽しいぞ、プリクラ。


撮り終わったあと、落書きが出来るらしく彼女は一生懸命プリクラになにか書いていた。


『撮ったプリを赤外線送信する?』

機械がそう言うのを聞いて俺の彼女は鞄から携帯を取り出した。


「え、赤外線なんて使えんの?」


「最近出来たプリ機はみんなそうだよ。」


そう言いながら赤外線で画像をとる俺の彼女。


「へぇー…。
面白いな、プリクラ。」


「でしょ?」


彼女はまたはにかみながら言った。


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