【短】彼女と映画。
プリクラを終え、ついに俺達は映画を見るために映画館に向かう。
「ねぇ、なんか買うでしょ?」
彼女は売店を指して言う。
もちろんだ。
映画館にポップコーンと飲み物は必需品だ。
というわけで、それらを買いに売店のレジに向かう。
「なににしますか?」
「なにがいい?」
彼女にそう聞くと、
「じゃあ、アイスティー。」
「アイスティーとコーラとポップコーンで。」
俺はそう店員に注文した。
品物を受け取り、いざ映画を見に入場する。
早くチケットをとったから映画を見る上で一番いい席である真ん中の席をとっていた俺達は、早速席に向かう。
「ポップコーン、食う?」
席に着いてから俺はポップコーンを差し出しながら聞いた。
「ごめんね、あたしポップコーン食べれないの。」
と、彼女は申し訳なさそうに言った。
へぇー、珍しい。
食べれないなら、しょうがないか。
「あ、携帯の電源切らなきゃ。」
彼女はそう言って慌てて電源を切ろうとした。
そうそう、着信音はもちろんバイブも鳴らさないのがマナーだからな。
もう、映画に関して完璧かもしれないな、俺の彼女。
これで気兼ねなく付き合えるよ。