社長の息子と恋



他人からしてみたら、大した事ではないのかもしれない。
だけどあたし達にとって、本当に運命のような偶然だと思う。
誰に笑われてもこれは運命なんだと思ってしまう。


『ふふ…今凄い幸せ。』


背の高い心吾を見上げてにっこり笑ってみせると、心吾も優しく笑ってくれた。


でもあたしにはまだしなきゃいけない事が残ってるの。


美華―――…


あたしは次の日、美華を裏庭に呼んだ。
草むらに二人で草をプチプチとむしりながらあたしは緊張しながらゆっくり話した。


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