社長の息子と恋



自分のしたい事か…。
…そういえば…


階段を降りて広間に行くと、心亜はお袋とソファーに座って何やら喋っている。


『心亜。』


俺の声に心亜は振り向くと、俺の言葉を待った。


『お前こそ歯医者継ぐの?』


あぁ、と思い出したように呟いてにっこり笑って首を振った。


「継がないよ。
親も継がなくていいって言ってるし、あたしが歯医者とか無理だし。」


『ふぅん…。』


「心亜ちゃんはうちにお嫁に来てくれればいいのよ~。」


『「えっ」』


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