社長の息子と恋



離してやると、息を切らしながら涙目になっていた。
その顔が妙にセクシーで思わず抱き締めて顔を見ないようにした。


抱き締めると、心亜の速い心臓の音が直接伝わってくる。


『くく…心臓超速いじゃん。』


ギュッと服をつかんで心亜が照れた声で反論してきた。


「当たり前でしょ…!?
心吾のバカー!」


『バカとは何だ。』


「バカバカバカバカバカ!」


俺は体を前に倒して心亜を仰向けに倒した。


驚いた顔で俺を見上げる心亜に俺は勝ち誇った顔で笑ってやった。


< 116 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop