社長の息子と恋
そう。
心吾は文系なのだ。
「それは自分で勉強するしかねぇだろ。
浪人かもしれねぇけど、医大受けるために俺勉強するから、あんまりかまってやれねぇかも。」
『そっか……。
でも、応援するよ!
朝とかは一緒に行けるんでしょ?』
「あぁ。
でも帰りは居残るから送ってやれねぇ。
だから別々の方がいいかも。」
『…そっか……。』
平然と言う心吾に少し寂しさを感じた。
そんなあたしに気付いたのか、心吾が口を開けろ。と少し笑って言った。