社長の息子と恋



ギシギシいうパイプ椅子に深く座って目をつむっていると、横から直哉がつついてきた。


『んだよ、うぜーな!』


「可愛い子いるかもしんないのに寝ちゃっていいの?」


『は?
興味ねぇよ‥一人で言ってろ。』


“新入生の登場です”


うっとうしい声に前に目を向けるといかにも一年という奴らが次々と入ってくる。
その中に心亜を見つけた。


………やけに目立つな。


怪訝そうに俺は心亜の様子を見ていると、直哉が小さく、ん?と呟いた。


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