社長の息子と恋
HRが終わると俺は昇降口で心亜を見た瞬間、朝の約束を思い出した。
「あー!
その顔忘れてたんでしょっ!」
『完璧忘れてた。』
「最悪~!
あたしが待ってなかったら置いてったって事?」
『いいだろ別にそうならなかったんだから。』
「わ~心吾君ってば最低~」
耳元で気持ち悪い声を出されて思いきり横を見ると、直哉がニヤニヤして立っていた。
『なんでお前…部活あんだろーが。』
「朝2ケツだったから帰りもそうかと思って!
案の定当たった。」
にんまり笑う直哉に俺は舌打ちした。