社長の息子と恋



「あははっ!
楽しい!
心吾素っ気ないしキツイけど、あたしは一緒にいて楽しいからこうやって帰りたがるんだよ!
だから明日も帰り待っててね!」


ストレートな言葉に何故か息が詰まる。


『気が向いたらな。』


小さく笑って言うと、笑っていた顔が見えないせいで心亜は少し拗ねた。


「気が向いたらってやだ~。」


『はいはい。
ほら家着いた。』


自転車を止めると、心亜が自転車から降りてから俺に笑ってありがとう!と言った。


『…お前さぁ……。』


< 18 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop