社長の息子と恋



女の子はやっぱり先輩に憧れる物で、かっこいい人を見て騒ぐのが大好き。
心吾の事も皆見つけるのが早かった。


そんなあたしにも一応友達はいる。
同じクラスの美華。
大人しそうに見えて結構喋る。
すぐに気が合ってずっと一緒にいる。


「心亜の髪って綺麗だよねぇ。
うらやましー。」


『え~?
でもなんにもしてないよ。』


あたしの顔をジッと見つめて、美華は言った。


「…あ~あ~。
あたし、心亜みたいな子に産まれたかったなぁ。」


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