社長の息子と恋
「しつけぇなー。
お前はただの同じクラスの奴だっつーの。
彼女とかあり得ねぇし。」
「付き合ってったら好きになるかもじゃん!」
「……ない。」
冷たく感情のこもってない心吾の声。
告白されたんだ…。
あたしも、あんな風に言われちゃうのかな…
体育座りで泣きそうになりながら考えていると、肩を叩かれた。
ビクッとして見上げると、直哉先輩が人差し指を口に当てて立っていた。
驚いていると、腕を掴まれて立たされたと思ったらそのまま引っ張られた。