社長の息子と恋



「さっきの子が新しく出来た友達の美華!
可愛いでしょ。」


『知らねぇ。』


フワッと匂ってくる心亜のシャンプーの匂い。


「直哉先輩とちょっと雰囲気似てるよね!
明るくて優しくて話すと楽しいの。」


『…………………。』


「心吾?」


『…なんだよ。』


「話し聞いてた?」


『うん。』


「……怒ってる?」


『…別に。』


「……………………。
あたしなんかしたっけ?」


『もういいって。
ほら着いたから降りろ。』


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