社長の息子と恋



お袋を親指で指さしながらムッと俺に話しを振ってきた。


『は?
俺は興味ねぇし。
お袋が言うなら飲み過ぎなんじゃねぇの。』


嫌そうに俺を見て、またお袋の所に行った。


「心吾までお前の味方してんじゃねぇかよ。
おい~!
今度どっか連れてってやるから!
ほら、前に行った水族館とか。
…あ~なんか懐かしいな…」


「秋元さんが一番張り切ってたよね。」


「んな事ねぇし。
お前なんか観覧車でプレゼントやったら喜んでただろーが。」


「だって嬉しかったんだもん。
今でもたまに出かける時付けてるんだよ、気付いてた?」


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