社長の息子と恋
多分親父より俺の方がひねくれてるんだろうな、と思う。
俺も結婚したいと思う日が来るんだろうか…
柄にもなくぼんやりベッドの上で考えていると、携帯が鳴った。
ディスプレイには“心亜”と表示されていた。
数秒後電話に出た。
『なんだ。』
《今日休みなのに予定ないの?》
『なんで知ってんだ。』
《窓から見えてるから。》
そう言われて窓の下を見ると、ヒラヒラと手を振る心亜を見つけた。
窓を開けたまま電話越しに話しを続けた。