社長の息子と恋
3.
心吾side
心亜から言われた事なんてすっかり忘れていた俺はいきなり来たメールが一瞬なんなのか分からなかった。
“初めてまして!
心亜と同じクラスの田中美華です。
いきなりメールしたいなんてすみません…”
“別に”
それだけ打つと送信した。
俺はメールが嫌いだ。
だからいつも素っ気ないメール。
アドレスを聞かれてもこれに皆嫌がって誰もメールなんてして来なくなった。
直哉がかろうじてたまにしてくるぐらい。
だから今回もすぐなくなるだろうと思っていたし、田中美華が誰なのかも興味なかった。