社長の息子と恋
家に着くと、俺はベッドに倒れ込んだ。
心亜があいつを選んだんならそれでいい。
いつまでも幼なじみの二人ではいられない。
「しーんごー!」
一人でいたいのに、お袋のでかい声が俺を呼んだ。
『あんだよっ!!』
思いきり苛ついた声で叫んだ。
「心亜ちゃん来たわよー!
今から部屋行くから~」
…はっ!?
ガバッと起き上がると同時にドアが開いた。
深刻そうな顔で俺の部屋に入って来る心亜を俺は静かに見つめた。
『……なんだよ。』