24/7~キミを想う~【完結】
「水嶋さん!悪いんだけど、藤井さんにレジの打ち方教えてあげてくれる?」
制服に着替えたあたしは店長とともに店の中に入った。
「はい。分かりました」
そう答える水嶋さんに視線を移したあたしは思わず体を硬直させた。
金髪の長い髪を一つに束ねた水嶋さんの肌はこれでもかという位黒かった。
目にはがっつりアイメイクが施されており、どこからどうみてもギャルという名に相応しかった。
「あ……藤井です。よろしくお願いします」
この人に今日は仕事を教えてもらわなくてはならない。
ギャルの苦手なあたしは堅苦しく挨拶をした。