24/7~キミを想う~【完結】

「あのね、悪いことは言わない。水嶋さんと仲良くするのはやめなさい?」


仕方なく休憩所の椅子に座ると、石塚さんは身を乗り出し鼻息を荒くした。


「どういう意味ですか?」

「あの子ね、前から店長に媚び売ってるのよ。時給もアルバイトにしては高いし。あなたまだ800円でしょ?あの子今830円なのよ。頭にこない?」


「いえ、別に……」


アヤの時給が830円でもおかしいことなど何もない。 

客の少なくなる時間帯、他のパートやアルバイトがお喋りをしている間もアヤは一人黙々と仕事をしている。


アヤは絶対に手を抜かない。 


「お金貰ってる以上一生懸命やるのが普通でしょ」


アヤは誰よりも仕事熱心だった。

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