24/7~キミを想う~【完結】

「てかさ、ユーヤは何で昼休み中屋上にいるの?」


教室や学食で一人でお弁当食べる勇気がないあたしは、誰もいない屋上でひっそりと食べることにした。


青い空を見ながらお弁当を食べると、一人でもあまり寂しさを感じることはなかった。


でもいつからか、気付いたらユーヤと一緒に屋上にいることが多くなった。


「先輩がいるから。ただそれだけです」


「でもあたしといるより友達といたほうが楽しいでしょ?」


「そんなことないですよ」


ユーヤは涼しげにそう言い切ると、一度間を置き真剣な表情を浮かべた。
< 122 / 439 >

この作品をシェア

pagetop