24/7~キミを想う~【完結】
「あれ?知らなかった……?ユーヤの両親が離婚してること……。ユーヤはお母さんに引き取られたらしいけど、大変みたいだよ」
ユーヤの両親が離婚していることも、母親に引き取られたということも。
あたしは何一つ知らなかった。
「幼い頃からお母さん、あんまりユーヤのこと構ってくれなかったみたい。授業参観も運動会も一度も来てくれたことないって話してたユーヤの目……すごく悲しそうだったのをよく覚えてるよ」
「そうだったんだ……」
確かに昼休み、ユーヤがお弁当を持ってきたことはない。
決まってコンビニのお弁当や菓子パンだった。
「毎日コンビニ弁当って飽きない?」
「僕、コンビニのお弁当大好きなんですよ」
そう言ったユーヤの目はどこか悲しそうだった。