24/7~キミを想う~【完結】
「え?お弁当?いいんですか?」
目をキラキラと輝かせて嬉しそうなユーヤ。
予想以上の喜びぶりにあたしは思わず顔を綻ばせた。
「すごい嬉しいです!ありがとうございます!」
両手をパチンと合わせるとユーヤはお弁当箱のふたを開け、中を覗き込んだ。
「うわ……すごい旨そう……」
「味の保証はないけどね」
普段は母任せのお弁当を今朝はユーヤの為に早起きして作った。
色合いや栄養バランスを考えながら作るお弁当作りは案外楽しくて。
「うまい……!これすごい旨いです!!」
ユーヤの笑顔が見れるなら毎朝早起きしてもいいな。
ずっとこの笑顔を傍で見ていたい。
あたしはユーヤの横顔を見つめそんなことを考えていた。