24/7~キミを想う~【完結】
「御馳走様でした!」
ユーヤは一口一口味わうように食べた後、満足そうに両手を合わせた。
「味大丈夫だった?」
「はい!すごい美味しかったです。先輩って料理上手いんですね!」
「そんなことないけど……」
卵焼きを2回も焦がしたとは言いだせず苦笑いを浮かべる。
「お弁当作ってもらったことってあんまりないから、すごい嬉しかったです。本当にありがとうございます」
ユーヤのあんまりという言葉にふとアヤの話を思い出した。
「あのさ、迷惑じゃなければあたしが毎日お弁当作ってきてあげようか?」
「……毎日ですか?それは無理ですよ。先輩に余計な負担かけられません」
「あたしが勝手に作りたいだけなんだけど。それでも無理?」
少し強めの口調でそう言うと、
「無理じゃないです。むしろ嬉しいです」
ユーヤはにこっと満面の笑みでそう答えた。