24/7~キミを想う~【完結】

久しぶりに入った陽の部屋の印象はガラリが変わっていた。


洗面所に置いてあるピンクと水色の歯ブラシ。


ベッドの上の二つのお揃いの枕。


夏海の大好きなヒョウ柄の小物が部屋の中を占領していた。


「あたしの荷物どれ?」


「まぁ、座れよ?茶でも飲んでいけって」


「遠慮しておく。早く出して?」


一刻も早く陽の部屋を出たい。


あたしはその一心で陽に催促した。
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