24/7~キミを想う~【完結】
「……お前ってホントバカだよな」
すると、突然陽はゲラゲラと楽しそうに笑いはじめた。
「何がおかしいのよ……」
「部屋に来たってことはそういうことだろ?」
真顔になり口角を上に持ち上げた陽に思わず後ずさる。
「夏海ってさ、束縛酷くて一緒にいると疲れるんだよ。できればアリサと寄り戻したいんだけど」
「勝手なこと言わないで」
一歩、また一歩と陽が徐々に距離を縮めてくる。
「これ以上あたしに近付かないで!」
あたしは部屋の隅に追い込まれそう叫んだ。