24/7~キミを想う~【完結】
陽は最初からそういうつもりだったんだ。
だから甘い言葉であたしを部屋に連れてきた。
金ヅルをみすみす手放す気なんてなかったんだ……。
「なぁ、久しぶりに楽しもうぜ?」
「やめて……!こっちに来ないで!!」
全身から血の気が引き、呼吸が荒くなる。
どうやって逃げればいいんだろう。
恐怖と不安で足がガクガクと震え出す。
「……捕まえた」
でも、ちらっと玄関に視線を移したその一瞬の間に、あたしは腕を掴まれていた。