24/7~キミを想う~【完結】
「ごめんね……。本当にごめんね……」


きっと不安だったよね。


ずっと待たせてごめんね……。


陽からようやく解放されると喜んでいた数時間前の自分が恨めしい。


確かに陽から解放されたかもしれない。


お金をせびられることも、手切れ金を払う必要ももうない。


でも、あたしはいつも自分のことばかりが手一杯でユーヤのことを考えてあげる余裕がなかった。


「……謝らないでくださいよ。相手を待たせるより、自分が待った方が気が楽ですから……」


ユーヤはか細い声でそう言うと、あたしの肩に頭を預けた。

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