24/7~キミを想う~【完結】
「……ユーヤ?どうしたの?」
あたしはすぐにユーヤの異変に気がついた。
目は虚ろで苦しそうに呼吸を繰り返すユーヤのおでこに手を当てる。
「ちょっと!ユーヤ熱あるよ!」
雨で冷え切っていると思っていた体は熱を帯びていて。
思わずユーヤの顔を覗き込むと、ユーヤは無理矢理笑顔を作った。
「……熱?ないですよ」
「あるから!家どこ?送っていく」
「大丈夫ですよ。一人で帰れます。それより先輩を家まで送って……」
「ダメ!歩けそう?」
「……じゃあ、お言葉に甘えます」
渋々頷いたユーヤの背中に腕をまわして体を支えると、あたしはすぐにユーヤの家目指して歩き出した。