24/7~キミを想う~【完結】

その時、僅かに開いた扉から部屋の中が見えた。


生活感の全くない閑散とした室内。



「あ、あのさ……」


人の気が感じられず、あたしは思わずユーヤを呼びとめていた。


「今……お母さんいるの?」


ユーヤにとって触れられたくない部分かもしれない。


ユーヤが母子家庭であると、あたしはアヤから聞いていた。


でもそう聞かずにはいられなかった。


< 189 / 439 >

この作品をシェア

pagetop