24/7~キミを想う~【完結】
二人の時間
「……先輩……?」
「気分はどう?」
「もう大丈夫です……」
「そっか……。勝手にキッチン使わせてもらっちゃった。こんなものしか作れなかったけど……食べられる?」
キッチンからユーヤの部屋に戻ると、物音に気付いたユーヤが目を覚ました。
薬を飲んで少し寝たからかだいぶ顔色が良くなった気がする。
「なんか……迷惑かけちゃってすいません」
「迷惑なんて思ってないよ。それにあたしが待たせたせいだし……ごめんね」
「そんなことないです。あ、食べていいですか?」
「うん」
ユーヤは場の雰囲気が少しだけしんみりしたのを察してかすぐに話を変えてにこっと笑った。