24/7~キミを想う~【完結】
ユーヤは大事を取って2日間学校を休んだ。
その間、毎日ユーヤの家にお見舞いに行った。
でもそれはただの言い訳かもしれない。
ユーヤの顔を見るための口実。
「先輩、今日も来てくれたんですね。ありがとうございます」
あたしがお見舞いに行くと、ユーヤはすごく嬉しそうな顔をする。
その顔を見るのがあたしの何よりの楽しみだった。
でも、一つだけ気になっていることがあった。
付き合ってからもユーヤはあたしを先輩と呼ぶ。
もちろん敬語もやめようとはしない。
「アリサって呼んでよ。それに敬語じゃなくていいから」
何度口を酸っぱくして言っても、ユーヤはやめようとはしなかった。