24/7~キミを想う~【完結】
「よーし、アリサ達もうまくいったみたいだしあたしも頑張らないと」
「そうだよ。頑張って!」
店長は結婚してすぐに奥さんを病気で亡くし、親から引き継いだこのスーパーをずっと一人で経営しているらしい。
店長の人柄もあり、スーパーは常連客が絶えず訪れなかなかの盛況ぶりだった。
「うん!じゃあ、あたし先行ってるね!」
「了解。今日も頑張ろうね」
恋する乙女全開のアヤに手を振るとあたしは自分のロッカーから制服を取り出した。
アヤはいつもあたしより先に店に入る。
店長と一瞬でも一秒でも長く一緒にいたい。
そんなアヤの気持ちを察し、あたしはアヤより遅れて店に行くことにしていた。
出来るだけ店長と二人の時間をつくってあげたかった。