24/7~キミを想う~【完結】
「石塚さんはこの店のパートさんでも古株だ。だから安心して仕事を任せていました。
備品注文も」
「備品……」
店長の言葉に石塚さんの顔は一瞬にして赤から青に色を変えた。
「備品を家に持って帰っているのは知っていました。一度や二度なら目をつぶろうとも思っていました。でもバイト内の雰囲気を著しく乱すあなたには辞めていただきたい」
確かに、店のトイレットペーパーや芳香剤の減りが早すぎると他のパートさんが怪しんでいた。
その時はお客さんが持って帰っているのかもしれないということでひと段落していたのに。
犯人は石塚さんだったんだ……。