24/7~キミを想う~【完結】
「……大丈夫だったかい?もう少し早く手を打てばよかったね」
「あたしは大丈夫です……」
シーンっと静まり返った休憩室の中にあたしとアヤと店長の3人は取り残された。
「あの人……本当に最悪。店長はあのまま返してよかったんですか?窃盗罪で訴えることもできたんですよ?」
未だに石塚さんの言動が頭にきているのか、アヤは目を吊り上げ店長を見た。
「いいんだよ。石塚さんもきっと反省しているはずだから」
「でも……」
「さ、早く仕事しないと!先に戻ってるからね」
店長はふっと僅かに表情を和らげると休憩室から出ていった。