24/7~キミを想う~【完結】
「もう……優しすぎるから調子に乗るんじゃん」
アヤは店長が出ていくと深い溜息をついた。
「あ、あのさ……何でアヤと店長休憩室に来たの?」
店長とアヤは店にいたのになんで休憩室に来たんだろう。
「アリサと石塚さんが一緒のシフトなのって久しぶりでしょ?何か言われてるんじゃないかなって思って戻ったらビンゴだった」
「店長は……何で?」
「あ、何でだろ?いつの間にか後ろにいた」
「そっか」
店長は気付いていたのかもしれない。
アヤが石塚さんに嫌がらせを受けていることを。
鈍感だと思っていた店長は案外敏感な人間なのかもしれない。