24/7~キミを想う~【完結】
「今日ユーヤ来てたでしょ?」
「知ってたの?」
「うん。店に入ってきた時気付いた。ラブラブじゃん」
バイトが終わり着替えていると、アヤはそう言ってクスッと笑った。
「でさ、さっき店の裏手側にゴミ出しに行ったらまだいたよ?待ち合わせ?」
「……え?誰が?」
誰が店の裏手にいたの?
不思議になって聞き返すとアヤは首を傾げた。
「ユーヤ。スーパーの袋持ってたしアリサのこと待ってるんじゃない?」
「う……そ……」
何時に終わるかは聞かれたけど待ってるなんて聞いてない。
「ごめん、先帰るね?お疲れ様」
「うん、お疲れ」
あたしは急いで帰り支度を済ませると、アヤに手を振り慌てて休憩室から飛び出した。