24/7~キミを想う~【完結】
「あ、ヤバい。そろそろ時間だ」


部屋の掛け時計の針は10時半を指していた。


11時、駅前のコンビニの前で待ち合わせ。


朝早く起きたのに準備に時間がかかりすぎた。



「アリサ、毎日夜遅いけどもう三年生なんだからそろそろ進路を……」


「進路は自分で決めるって。話なら後で聞く」


玄関でパンプスを履くあたしの背後から溜息交じりの母の声が聞こえた。


「いってきます!」


あたしは母の言葉を軽く流し、玄関の扉を開け待ち合わせ場所へ向かった。
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