24/7~キミを想う~【完結】
「そんなあからさまに嫌がんないでよ?別に何もしないって。ただ暇だし一緒に遊びたいなって思っただけ。君可愛いし。ねっ?」
「……ごめんなさい」
「えー。マジで?俺ナンパして拒否られんの初めてなんだけど。すげぇショックでかいから」
男はおやつを取り上げられた子供のように唇を尖らせそう言った。
「まぁいいや。でもお近づきの証拠に君の番号教えて?」
「あの……だから無理なんです」
いじけた表情をしていたはずの男はすぐに笑顔を取り戻す。
そんな変わり身の早さにあたしは圧倒されていた。