24/7~キミを想う~【完結】
「ユーヤ、もういこ?ねっ?」
いつも温厚なはずのユーヤが怒っている。
出来れば駅前の人通りが多いこの場所での揉め事は避けたい。
そんなことにでもなればせっかくのデートが台無しだ。
慌ててユーヤの手を掴もうとした瞬間、ユーヤは右手で男の胸ぐらを掴んだ。
「二度とアリサに手出すな。次見つけたらただじゃおかない」
低い声で呟くようにそう言うと、ユーヤはあたしの手を掴んで男の横を通り過ぎた。