24/7~キミを想う~【完結】
さっきの男に異様なまでの威圧感をかけいてた。
その口調も言動もあたしが知っているユーヤではなかった。
アリサ。
そう呼んでくれたのもこの時が初めてだった。
「どこ行きましょうか?映画かカラオケか……それとも何か食べますか?」
「……じゃあご飯でも食べに行こうよ?」
「そうですね。行きましょうか?」
「うん」
でも今のユーヤは普段のユーヤと変わらない。
ナンパされている現場を目撃して、少しヤキモチを妬いただけ……?
それとも……
ユーヤと男のやりとりが気がかりなまま、あたしはユーヤに手をひかれ歩き出した。