24/7~キミを想う~【完結】
駅の近くのファミレスでご飯を食べた後、あたし達は近くの大型ショッピングモールの中にある映画館に向かった。
「……あの、枚数は……?」
「あ、二枚で」
「大人の方二名様ですね。かしこまりました」
映画館でチケットを買っている際、ボーっとしているユーヤに女性店員が苦笑いを浮かべた。
今日のユーヤはどこか様子がおかしい。
顔は笑っているのに目が笑っていない気がして。
「……ユーヤ具合でも悪い?」
「大丈夫ですよ。早くいかないと始まっちゃいますよ」
ユーヤはあたしの言葉に一瞬ハッとした顔をした後、笑顔を作った。