24/7~キミを想う~【完結】
「あたしプレゼントなにも用意してないよ……」
今日が誕生日だと知っていればプレゼントを用意できたのに。
「プレゼントなんていりませんよ。先輩が傍にいてくれるだけで幸せです」
「でもさ……」
「いいんです。誕生日に大切な人と過ごせるだけでプレゼント以上の価値があるんですから」
「ダメだって。ちょっと待ってて?すぐ帰ってくるから」
プレゼントは用意できないかもしれない。
でもケーキぐらいは調達できる。
ユーヤが産まれてきたこの日を祝ってあげたい。
あたしは横に置いておいたバッグを掴み立ち上がった。