24/7~キミを想う~【完結】
「先輩?どこ行くんですか?」
「ちょっとね。そんな時間かからないで帰ってくるから家で待ってて?」
「もう外も暗くなってきたし、一人じゃ行かせられません。僕も一緒に行きます」
こっそりケーキを買って帰って少しでもユーヤに喜んでもらいたい。
だからこそユーヤに付いてきてもらっては困る。
「いいって。家で待ってて?」
「僕は先輩と一緒にいたいんです。誕生日だからこそ先輩と……」
「ごめん、いってくるね」
腕を掴んで制止するユーヤの手を解きあたしは強引に外に出た。