24/7~キミを想う~【完結】
「……どうしよう……」
あのバッグの中には携帯も財布も学生証も全て入っている。
途方に暮れその場で呆然としているとポンポンっと誰かに肩を叩かれた。
「どうしましたか?」
「あ……今バッグをひったくられて……黒い帽子をかぶった男です!捕まえてください!」
振り返るとそこにいたのは辺りを巡回していた警察官だった。
すがるような気持ちでそう頼むと警官はすぐに無線で応援を呼んだ。