24/7~キミを想う~【完結】
「ひったくられた場所は君が立っていたところ?」
「いえ……少し走りました」
「バッグの中には何が入ってた?」
「お財布と携帯と学生証と化粧ポーチとか……」
「全部教えて?」
警官は淡々とあたしに質問をし、答えた内容をパソコンに入力していく。
「あの、まだ終わりませんか?」
ユーヤの家を出てからもう二時間近く経っている。
「もう少しで終わるよ」
そんな警官の言葉は気休めで。
結局その後一時間、あたしは事細かに調書を取られた。