24/7~キミを想う~【完結】

いつもだったら手を繋いでくれるのに。


今日は右手がやけに寂しくて。


左手に持っているケーキの箱が妙に重たくて。


あたしは結局ユーヤにケーキを渡すことすら出来なかった。


「じゃあ……また」


「……うん。送ってくれてありがとう」


携帯の入ったバッグをひったくられて連絡がつかないこと。


それだけをなんとか伝えあたしは家の前でユーヤと別れた。




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