24/7~キミを想う~【完結】
「これからバイト忙しくなりそうなんです。だから、一緒にいられる時間は前より減るかもしれません」
「……え?」
「あ、お弁当も……僕、昼休みは出来るだけ寝たいので」
申し訳なさそうな表情を浮かべるユーヤ。
その遠まわしな言葉にあたしは俯いた。
『もう屋上には来ない。弁当もいらない』
そう言われている気がして、胸がギュッと締めつけられた。
「先輩も来年受験だし、勉強もありますよね?」
「……受験するかも分かんない。まだ決めてない」
絞り出すような声をそう言うと、ユーヤはハァと息を吐いた。