24/7~キミを想う~【完結】
「中途半端な気持ちで進路を決めようとしているなら、お母さんは反対よ。前にも言ったわよね?」
母の『中途半端』という言葉が胸の奥深くに突き刺さる。
言われてみれば確かに中途半端だ。
進路もまともに決めず、先延ばししていたのは事実で。
「分かった。でもちゃんとした結論だすから」
「……そう。分かったわ」
母が一瞬だけ見せた悲しげな表情。
それに気付かない振りをしてあたしはリビングを後にした。