24/7~キミを想う~【完結】
「先輩、久しぶりです」
「久しぶりだね」
既に待ち合わせ場所にいたユーヤに駆け寄ると、ユーヤはいつものような眩しいほどの笑顔をあたしに向けた。
その笑顔を見れたことに内心ホッとする。
誕生日以来、ユーヤがあたしにその笑顔を向けてくれることはなかった。
「……ユーヤ、もしかして……痩せた?」
「いや、今ダイエットしてるんですよ。腹なんてすごいことになってて」
以前から細身だったのにダイエットなんてする必要はない。
苦笑いを浮かべているユーヤにあたしは首を傾げた。